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2005/07/23

駐車車両の回避義務

路上駐車していたトラックに2人乗りのバイクが衝突してバイクの2人が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われていたトラック運転手が無罪の判決を言い渡されました。


駐車車両の回避義務は後続車にあり(Response.)
福岡地裁の川口宰護裁判長は「バイクを運転していた男性が前方を注視し、通常の運転操作をしていれば衝突は容易に回避することができた」と指摘。駐車車両の回避義務自体はバイクの運転者にあったことを強調し、トラックを駐車した男性には無罪を言い渡した。

被害者側にとってはやるせない判決でしょうが、民事賠償ではなおトラック運転手の賠償義務を追求する余地はあります。

ポイントは刑事事件では具体的な法令違反が無かったことです。
これでは被害者が死亡していても、裁く理由が見当たらなくなってしまいます。

ですが、事故は夜間に起きています。日中は見通しのよい道路でも、三角表示板等で駐車していることの告知をしていないのですから、夜間に後続車両がはっきりと認識しえたかどうかは疑問です。

トラック等の大型車は特に路上駐車により道路の占有が大きくなります。たとえ駐車禁止ではなくとも、夜間の駐車は控えてほしいものです。

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